世界個人旅行的記録トルコトルコ2005

2005年3〜4月 約2週間のトルコ旅行
Tokyo→モスクワ→イスタンブール アエロフロート航空利用・イスタンブールへ
イスタンブール→パムッカレ パムッカレエクスプレス(夜行列車)でパムッカレへ
セルチュク セルチュク滞在・エフェス観光
セルチュク→サフランボル バスでサフランボルへ・サフランボル滞在
イスタンブール滞在 イスタンブール滞在


旅行記

日本を出発したのはちょうど春先の3月終わりごろ。
直前まで服装で悩んだけど、どこを参考にしても“イスタンブールは東京とそう変わらない”とあったので、タートルに薄手のセーター、綿のジャケット、ジーパンという小春日和を想定した服装にしました。
しかし、この時期トルコはまだまだ寒く、コートを着ている人もいるほど。朝晩はヒーターが必要で、地方に行くと雪も降ります。服装については今回失敗でした。

エフェスの遺跡在住ねこ

イスラミックな模様の陶器とタイル


TOKYOからイスタンブールへ


成田〜イスタンブールはモスクワ経由のアエロフロートを利用。
同日乗り継ぎで深夜着、待ち時間は長いけど、コストに見合ったフライトです。また、空いていることも多く、行きも帰りも2席分をゆったり使用、で行けました。
深夜アタチュルク国際空港に到着。町に出ることはやめ、静かできれいで空調のきいている空港で夜明かししました。
他にもベンチで寝そべる旅行者がおり、空港での夜明かしについては特に心配ありません。

空港〜市内へは現在メトロとトラムを乗り継いで自分で行く事が可能。初めてのトルコ旅行では空港からはバスしかなくて、バスの車窓から見る風景がすごーく怖かったなあ、そういえば。

ロカンタでおこぼれ待ちのロカンタねこ
前半はイスタンブールに泊まらず、そのままパムッカレに行く予定です。
パムッカレ行の夜行列車、パムッカレエクスプレスに乗るつもりだったので、空港からまっすぐハイダルパシャ駅へ向かいました。
荷物をあずけ、その後市内観光をする予定でしたが、駅構内にロッカー/バゲージスペースがなく、駅員さんに泣きつき彼の机の下においてもらいました。(トルコ人は親切な方が多く、イレギュラーな要求でも通ることが多いです。)

日本を出発してから丸一日以上、飛行機や空港で寝たり、フェリーで寒風の中に立ったりしたおかげで髪もぼさぼさ。身体も冷えてる。

ガラタ橋から眺める旧市街。寒そうな空の色です。
喫煙大国に来たせいか、なんとなくタバコのにおいも・・・ときたら、行くべき場所は決まってます。ハマムです。

スルタンアフメット周辺には観光ナイズされた「チェムべリタシュ・ハマム」ぐらいしかありません。以前2回くらい行ったけど、マッサージはおざなりだし、値段はバカ高い。でも行きました。他にないし・・・。

2000円以上払ってかなりテキトーなマッサージを受け、その後ゆっくり体を温めて出ました。朝早かったから、私が一番乗り。
その後欧米のお姉さんが1人来たくらいでした。内容はテキトーだけど、観光客なれしてるし、チップも要求されない。
シャンプーや石鹸、タオル、ドライヤーなどもそろっているので、気分を味わうならいいかもしれません。入り口が男性と同じ場所なのでぎょっとするかもしれませんが、カウンターの横から女性用へ入れます。

ハマムの後はぶらぶらとブルーモスクを見に行ったり、近所の絨毯屋に話しかけられたりお土産屋を見てまわったり。トルコ旅行は数年ぶりですが、前回旅行時に会った絨毯屋さんにも会いました。
旧市街、この周辺のお店の人は日本語ぺっらぺらの人がやたらといて、ちょっと不思議な場所です。(海外旅行中なのに、歩いていると流暢な日本語で“ねーどこ行くのー?今日来たのー?”とか言われるのです)
また、ブルーモスクには正面から入らず、横っちょから入るようにしていた私ですが、中庭を突っ切っている時、必ず客引きにつかまります。断ってモスク内を見に行っても、出口を出ると必ず同じ人が待ってます。何度も同じことがありました。これはマニュアルか?

エジプシャンバザール近く。
エジプシャンバザールへ行き、タダで荷物を預かってくれた駅員さんに、ロクムを買いました。
ぎゅうひの角切りに似たおかしで、日本茶などに合いそうです。500g300円くらいで、ピスタッチオ、ナッツ、チョコ、他いくつかの種類を入れて、真空パッケージにしてくれました。

日本でも寝台車に乗ったことない私は乗る前から期待しまくり。もしかして、オリエント急行みたいの?と思ったが、オロカでした。車体はかなり年代物で、正直言ってボロイ。でもヒーターばっちりで暖かいし(これ今の私にとって最重要)、ベットで横になれるし、カギもかかるし。乗客もかなり少なく、静かでよい。
ネットで下調べした時に、沈み行く夕日を眺めながら、食堂車でワイングラスを傾けるという体験談に憧れ、絶対実践すべし、と思っていました。しかし乗り込んでほぼすぐに眠りだし、結局18〜翌朝6時過ぎおよそ12時間以上の睡眠をとったのでした。


パムッカレ


列車がパムッカレに到着する1時間くらい前に、乗務員さんが起こしに来てくれた。デニズリの駅で乗客は降りたけど旅行者はあまりおらず、客引きも一応いたけど、「ここには泊まらないよ」と言うとあっさり諦めてくれました。

ここからパムッカレまではミニバスですぐ。荷物を駅にあずけ、オトガルへ向った。オトガルは駅から2分くらい、大きな道路をはさんでほぼはす向かいにあります。

あと30分でパムッカレ行のミニバスが出るというので、横にあった食堂に入り、ダッシュでスープ+パンの朝食をとった。朝だから、スープしかやってなくて、しかもみんな英語を話さないため(トルコ語を話さない私も悪い)色だけで判断してスープを選んだ。
トマト色をしてたからトマトスープと思ったけど、はずれでした。材料がなんだか全くわからないスープ。レモンをしぼって飲むのだけど、味になじみがない、という理由だけでなくとにかくおいしくない。後で考えると、おそらく豆のスープかな?という気がします。

ミニバスでパムッカレまで20分くらいでした。運転手さんにパムッカレで降りることを言っておくと教えてくれます。石灰棚のふもとの村にバスが着いたので、そこからパムッカレの入り口まで、上り坂を歩いていきます。その横を団体客を乗せた大型バスが何台も通り過ぎてゆくのです。

世界遺産にも指定されているパムッカレは、段々畑みたいな石灰棚の真っ白で不思議な風景と、背後の古代遺跡が見所。日本からのツアーでも必ず訪れる場所なので、シーズン外でも結構な観光客の数です。
石灰棚を横断する遊歩道には、くつを脱いで入ります。裸足で屋外を歩くことはあまりないので、足裏が軟弱な私。
遊歩道はけっこう硬く、歩くのは難儀しました。いていて言いながら緩やかな坂道を遺跡に向って歩きました。

ガイドブックでは湧き出る温泉で石灰棚がきれいに見える、とあったけど、まったく水がない!からからだよ!

かろうじてたま〜に湿った部分はあるけど、段々畑の水田みたいなイメージを持ってたのに、全然違う・・・。もしかして温泉が枯れちゃったのでは?

温泉枯れ疑惑・・・ご覧の通り水気がありません!
温泉枯れ疑惑は残念だったけど、さらに上にある遺跡はなかなか素敵でした。特に上の方にある劇場からの眺めはすばらしかった。草ぼうぼうの野っ原に、時おり遺跡のかけらが混ざってて、世界的観光地のわりにはのどかな風景。
劇場のてっぺんから下を見下ろしていると遠くに来たんだなあ・・と感慨深くなりました。

朝8時過ぎにデニズリについてから、パムッカレをくるーっと観光し、駅にまた戻ったのは昼頃。思ったより早く終わりました。


セルチュク滞在


セルチュクへはまた列車を使いました。が、しかし、皆がなぜ移動に列車を使わないのかわかりました。勝手に列車が止まって乗り換えをさせられるし、スピードは出てないし、汚いし、タバコくさい!パムッカレエクスプレスが快適だっただけに、他の列車もそうだと思い込んでしまった。今後は私もバスにするよ・・・。
セルチュクでの滞在はアルテミスゲストハウス。
シングル1600円(朝食付)でなかなか清潔な宿です。ロビーでは大きな犬を飼っていて、いつでも気軽に触らせてくれます。

セルチュクは小さな町ですが、メインのお土産屋さん通りを見ると、観光地なのだなーと思います。
さすがエフェスに近いせいか、エフェスピルセン(ビール)もあちこちで売ってる。せっかくなので夕食にビールとチキンサンドを買いホテルへ。

ディスプレイがすてきな町の魚屋さん
一応エーゲ海が近いはずですが、朝晩は結構冷え込み、部屋についているカロリフェル(暖房器具)が大活躍でした。また、水シャワーは“絶対”無理です。お湯が出るホテルというのは、絶対条件だと思います。

エフェス観光のゲートタウンとなるセルチュクですが、市内にも見所が何箇所かあります。
私は丘の上の聖ヨハネ教会しか見ませんでしたが、小さな町を見下ろす高台からの眺めはとても気持ちが良く、人も少なく居心地の良い場所でした。


エフェス(遺跡)



エフェス遺跡まではセルチュクのオトガルからミニバスですぐ。遺跡の入り口周辺はたくさんの土産物屋が並び、呼び込みも熱心です。

チケット売場で日本人男性と出会い、一緒に遺跡をまわることにしました。
O氏はUAEで石油会社に勤め、日本帰国前にトルコを一週間旅行中とのこと。さすが在外邦人だけあって、日本人離れした日焼け具合です。

円形劇場のてっぺん
時おり小雨がぱらつくあいにくの天気。でも遺跡のすばらしさは、以前のイメージ通りです。全体の規模も大きいし、保存の状態もよく、特に図書館と大劇場はずっと見ていても飽きない素晴らしさです。

トルコの遺跡はたいていそうだけど、ここも周囲は山と自然に囲まれてて、眺めも空気も申し分なくよいです。

この状態のままでずーっといてもらいたいものです。今でもこの大劇場でコンサートとかイベントが開かれることがあるとのこと、機会があればいつかは見てみたいものです。
来る時はミニバスだったけど、帰りはタクシーで。O氏は昼食済みだったようだが、私はまだなので、よさげな店に入ってチキンケバブとフレッシュオレンジジュースを頼む。O氏にはトルココーヒーで付き合ってもらいました。

なんだかトルコにきて初めておいしくちゃんとした食べ物を食べれました。ジュースもちゃんとオレンジをいくつもしぼって作ってくれたものだし、栄養とれてよかった。旅行中はちゃんとした栄養を取れなくなるのが、難点と言えば難点です。



サフランボル


サフランボルへ。
ストレートにセルチュク→サフランボルというバスはなく、セルチュク→イズミール→アンカラ→サフランボルと、バスを乗り換えながらの移動です。
途中山越えもあるので、マフラー兼ショールにもなる布を用意し、長袖も着込みました。それでも積雪地帯を通ったりしたため、かなり寒かったです。特にバスの一番前の席だったイズミール→アンカラ間は、休憩するたびにドアから冷たい空気が流れ込み、凍死寸前まで下半身を冷やしてくれました。
休憩のためにバスは2〜3時間に1回くらいとまります。皆さんご飯食べたり、チャイを飲んだり。トイレ休憩をふんだんに入れるし、車内サービスもいいし、トルコの旅行はやはりバスが快適でしょう。

サフランボルのオトガルへは深夜に到着。降り立ったオトガルの中は真っ暗で人もちらほら。タクシーで移動しようと思っていたのに、タクシーもいません。
ホテルの予約もしていないので、オトガルのカウンターにいた感じのよいお兄さんに、「タクシーにのりたい。ホテルも決まってない」と訴えました。
するとその辺にいたおじさん達も2〜3人加わり、私をどこにつれていくべきか、相談してる(トルコ語なので詳細不明だけど、なんとかホテルはどうだ、いやあっちにペンションがあるから、とか言ってた気がする)。

バス会社の市内送迎バスに乗せてもらい、新市街にある一軒のペンションに連れて行ってもらいました。ごくごく小さな宿で、運転手さんが中に入って「泊めてやって」と言ったのか、パジャマを着たねむそうな兄ちゃんが、快く一部屋あけてくれました。
トルコ人しか泊まらない(しかも男のみ)ローカルなペンションだ。コトバはもちろん通じないようです。
とにかくこの部屋使って、鍵はこれ、トイレはここ、というのをあくまでもボディランゲージで説明したお兄さん。
部屋に鍵をかけると、着替えもせず、そのまま眠ってしまいました

翌朝目を覚ますと、宿の中にはすでに人気がありません。料金も払ってませんが、誰もいないし。仕方なく、ベットサイドのテーブルに10YTL札(約800円)をおいて宿を出ました。

新市街から旧市街までは、タクシーで。ミニバスもありますよ。体力と気力がある場合はそっちを利用した方がいいです。金額がぜんぜん違います。


ガイドブックでいいな、と思った旧市街の宿タッシンベイ・コナウへ向います。
サフランボルの民家を改造した、かわいらしいホテルで、値段もそこそこです(1泊38$・朝食付とある)。中は暖房がきいていて、とってもあったかいです。フロントにいた女の子に部屋を見せてもらい、清潔&かわいらしい&あったかいので泊まる事にしました。3泊するので値段の交渉をしたところ、1泊45YTL(約3500円くらい)から3日で100YTL(約8000円)にディスカウントしてもらいました。

タッシンベイ・コナウ。いい宿でした。
ダブルベットの部屋でカロリフェル(トルコの暖房器具)が窓際とバスルームにもついていて、あたたかいです。床は古民家らしく板張りでぎしぎし言っています。真下がロビーにあたるんですが、物音や光が少し漏れたりして、不思議なかんじです。
少し休んだあとは念願のハマムへ。
前回のサフランボルのハマムがとーっても良かったので、今回はこれを目的にトルコ旅行を思い立った、といってもいいほど。あの時のケサジ(マッサージをする人のこと)はいるかな〜。

ハマムには私以外の客はトルコ人のおばあさんがいるだけ。垢すり・マッサージ・シャンプー・石鹸付のフルコースをお願いしました。
そうそう、ハマムは下着ぬいじゃいけないんですよ。上はともかく、下はパンツはいてるの。
イスタンブールでは脱いでる欧米人がいたけど、張り紙に「裸にならないでください」とありました。皆読んでないみたいだったけどね。

4年前にお願いした丁寧なケサジ(マッサージをする人)はいなかったけど、今回の人もイスタンブールのハマムと比べ物にならないほど、丁寧・じっくりやってくれました。

体をあっためておくと垢すりがうまくいくので、ひたすらお湯をかけ、体をふやかします。(大理石の台があったまっているハマムでは、そこに寝転んでいるだけでふやけます。ここは暖かくなかったので)いいかんじにふやけてきた頃、ケサジのおばさんがやってきました。ちなみにあっちもパンツ一丁。

サフランボルの市場が立つ日
専用の垢すりタオルで体中をごしごしこすって垢を出します。大理石の台にねっころがっているので、自分では良く見えない。垢すりが終わると、さーっと流してさらに石鹸でのマッサージをしてくれます。

ぶくぶく石鹸でマッサージ、すごい気持ちいいいので、かつて日本でソープがトルコ風呂といわれていた理由が、なんとなく分かった気がします。
そうそう、田舎なのでネットカフェはないかな、と思ったけど、旧市街にありました。さすが日本人観光客の多い町、値段も安いし、日本語打ちもできましたよ。
ちなみにハマムはサフランボル滞在中、毎日いきました。こすりすぎて肌が擦り切れてもいい!と思っていたので。
またいつ来れるかわからないサフランボルのハマム、とても気持ちよかったよ。ホント。



イスタンブール滞在



サフランボル〜イスタンブールへはバスで。
バスは結構混んでおり、私の横にはにこにこしている感じのよい女の人が座った。
この人がまたとっても親切な人で、シュミットを分けてくれたり、乗務員に私の分のチャイをもらってくれたり、休憩のたびにつれションに誘ってくれたり休憩所でお茶をごちそうしてくれたり・・・。
トルコ語オンリーだったのでお互いに笑顔だけで乗り切った気がします。こういう人に出会えるから、トルコの旅行はとっても印象深くなるんだよね。

イスタンブールには17時前に到着。思ったより時間がかかりました。オトガルからスルタンアフメットまではトラムで行けます。アクサライで乗り換えの必要があるけど、意外や意外、道順もちゃんと覚えてました。

ホテル・ユヌスエムレは地球の歩き方にも載っているし、人気もある宿。シングルを希望したが、安い部屋がないのか、1泊3500円くらいになってしまった。6泊する予定だが、2泊分だけ払っておく。
部屋はダブルベットで窓もついてるので、窓なしの狭いシングルよりはマシらしいです。もちろんカロリフェルもついています。朝晩はまだまだ冷え込みそうな様子です。

しかし残念ながら、宿泊しているユヌスエムレはあまり愉快でない事が重なった為、料金払い済みの2泊のみで他のホテルに移動することにしました。
ブルーモスクの裏側、フォーシーズンズホテルの周辺には安宿からSクラスのかわいいホテルまで、宿はたくさんあるため、宿探しをするのはそんなに効率の悪いことではありません。特にこの近辺はガイドブックやネットにも載っていない、かわいらしいプチホテルもあるので、混んでいないシーズンなら当日探した方がいいかもしれません。

結局私はバックパッカーズというカフェ&ゲストハウス&ランドリー&ホテルの不思議なところに泊まることにしました。
そこのおじさんは完璧にトルコ語しか話さず、何か用事があるときにはカフェのお兄さんを通して話をするのでした。でも部屋はかなりきれいで新しい。
1つの階につき、2部屋しかなく、道路側の私の部屋は一面が窓で日当たりも抜群でした。1泊30ドルで朝食抜き。

2泊したユヌス・エムレで2人の日本人旅行者と知り合いました。女性・男性がひとりずつ、それぞれ一人旅の個人旅行者です。

昨日トルコに到着したばかりというI子ちゃん、空港からホテルの人に送迎してもらい、今のところ一歩も外に出てないそうです。さらに初トルコ、初イスラム圏、かなり緊張のご様子です。

ライトアップされたブルーモスク
I子ちゃん、S君とは出会った日の18時に宿の近くのオベリスクの前で待ち合わせをしました。
18時10分ころ行ってみると、S君しかいません。

初トルコのI子ちゃんは、さてはどっかにつかまって、出るに出れないのかな〜と思いながらも30分ほど待ちました。それでも現れないので、S君と2人で行くことにしました。
レストランを探し、時おり土産屋をひやかしながらぐるぐる歩いていたら、またオベリスクの近くに来てしまいました。時間は19時。
いくらなんでもいないだろう、と思いつつも念のために確認したら、いました!
ベンチに座る日本人女性!間違いなくI子ちゃん。
彼女、数日前からサマータイムになったのを知らず、ずっと1時間遅れで過ごしてたとの事。到着してから24時間以上、全然気がついていなかったのも不思議です。でもよかった。

この近辺ではめずらしい、こじゃれたレストランに入りました。3人ともビールと肉類で乾杯です。
それぞれ今日一日の出来事を話していたのですが、ダントツなのはI子ちゃん。やはりいろんな目にあったようです。

宿を出てすぐ日本語OKの客引きにつかまり、絨毯屋へ行き、カッパドキア行2泊3日のツアーを購入したそうです。さらにトルコ音楽のCDと本も買ってしまったとか・・・。初日にしてすでに・・いえ、むしろ初日だからこそこの経歴でしょうか。どうりでベンチに座った姿には生気がありませんでした。


私もS君も「ひどいひどい」と憤慨しましたが、さすが本人は6時間以上トルコ人にマークされ、疲れきったのか「カッパドキアも行きたかったし、もういいの」と・・・。ちなみに値段は2万5千円くらいです。偶然S君も同じ旅行会社で同じツアーを申し込んでいましたが、それも2万円以上してました。これって高いの?
個人的にはそこまでの交通費・宿泊費を考えても絶対個人で行った方が安価と思います。

これでも仕事中。お土産屋さんのおじさんたち
でもツアーはイスタンブールから連れて行ってくれるので、楽ちんだし、ホテルを探したりする手間もはぶけるし、ご飯もついてるみたいだし。
ただ、売買方法が問題なだけで・・・。「騙された!ぼられた!」って思って行くのもつまんないだろうし。
とりあえず、I子ちゃんには「ご飯も宿もついてるし、ぜんぶお任せだし、そこそこの値段だよ」と言っておきました。

さらにI子ちゃん、水を買おうと雑貨屋に行った所、1本だけ買おうとしたら「おつりがない」といわれ、1ケース12本買う事になったとか。「滞在中(6日間)飲みきれるかな・・・」って。
ど、どうなんだ?ひとりにすべきでないのでは?
ということで、明日は一緒に観光&お買物することにしました。
でもその前に思いっきり笑いました、私。いや、ホントに。

食事の後、3人で歩いていたら生演奏をやっているレストランがありました。S君が「一度入ってみたかった」と言うので中へ。トルコの伝統楽器サズ+演歌調の歌です。気持ちよく演歌のような歌をうなるおじさんがステージに上がっています。ところどころ休憩をいれて、独特の音楽が流れます。
我々は音楽をききつつ、チャイやトルココーヒーを飲みながらおしゃべりです。

2人とも仕事をやめて次のステップに行くちょうど手前、というところらしい。海外に出るとそういう人にたまに会いますね。
旅行先で出会う人たちとおしゃべりするのはとても楽しい。純粋におしゃべりができるんだよね。これがうれしいのです。そして今回一緒のこの2人は、とってもいい人のなのでした。

翌日も一緒に観光する約束をし、朝の待ち合わせをしました。
朝の待ち合わせ場に行くと、すでにS君が来ています。「彼女また来ないねー」と話してると、向こうの方から取りすがるトルコ人を引き連れて、I子ちゃん登場。あ、朝早いのに、もう?
なんでも航空券のリコンファームをするつもりで、インフォメーションに行こうとしたら、昨日ツアーを売りつけたトルコ人に見つかり、「リコンファーム?そりゃ新市街だ。さあ、このバスにのれ!」と無理やり乗せられたそうだ。
新市街まで行ったものの、結局航空会社の場所がわからず、タクシーで戻ってきた所を別のトルコ人に声をかけられ、「ノーノー」言いながら歩いてきた、と。

正直言って、この旅行中一番笑いましたこの時。ホント、笑っちゃ失礼だなーと思うんだけど、とにかくおかしくて。。でも無事でよかったけど。

オルタキョイでお姉さん手作りのアクセサリー購入。
それにしてもこの辺を歩き回るのに、やっぱり男の子と一緒だと楽だなあ。3人列になって歩いてた所、いちばん前で色々声がかかってるみたいだけど、全部そっちで終わらせてくれてるから、こっちまでまわってこないのです。

3人でこの日はエジプシャンバザールや旧市街おお土産屋さんめぐりをしたり、新市街のおしゃれカフェでランチをしたり、一人旅とは違った楽しみ方をしたのでした。


@お年頃のオトコノコと観光

アヤソフィアを見に行きました。物価の安めのトルコにおいて入場料約1200円という犯罪的値段。
アヤソフィアに限らず、遺跡や博物館、宮殿などは京都やヨーロッパ並の高い値段です。

しかし建造物としてはぜひずっと残して欲しい歴史的遺産です。数々のモザイクもきれいに残っているし、魅力的なミュージアムです。

この中で1人のトルコ人に声をかけられました。今朝コピー屋を探している時に、道を聞いた男の子です。観光客の写真を撮る仕事をしてるとのこと、今はお兄さんと友達を案内しています。ついでに私も混ざって案内してもらいました。

ガイドブックに載っていないいろんな説明をしてもらいました。いわく「柱の傷はナントカ王が刀でつけた傷です」「この大理石の模様は悪魔の顔を表してます」とか。2階にも上がって、より近い場所から天井のモザイク画を見ました。
アヤソフィアを出て、お兄さん達と別れたので、男の子とお茶を飲みに行きました。近所のカフェでチャイ。
20歳そこそこ・すごく若く見えた彼ですが、実は20代後半とのことです。トルコ人にしては若く見えるのでは?普段はカメラマンをしてるということ、今まで撮った色々な写真を見せてもらいました。
団体観光客の集合写真や、観光地(エフェス・パムッカレ・カッパドキア・そしてイスタンブール内)でのもの。なかなか良く撮れています。

さて、年頃の男性と2人でチャイや食事を一緒にしないよう、普段は気をつけている私ですが、なぜこの子とは気軽にお茶をしてるかというと。
失礼ながら、全く男性と見てなかったのです(おかまという意味ではありません)。はるかに年下だと思っていたこともありますが、まったく範疇に入っていないタイプの人だったので、とても気軽に話ができたんですね。


その後「トルコのトラディッショナル・ミュージック」を聴きに新市街まで行きました。イスティクラル通りをちょっと入ったところの生演奏のあるレストランです。

帰国日まで買おうかどうか迷ったランプ
トルコの伝統的楽器サズを弾きながら、演歌に近い歌をおじさんがうなります。さらに客ものってくると一緒に歌いだしたりして。曲調的には日本人にもなじみやすいと思います。歌も知ってれば、一緒に歌いたいくらい。とにかく演奏の音がとても大きいので、どなり合ったりしない限り、話もできません。
しかしこれは正解でした。

実のところ、この辺に来て私は後悔していました。
「友達レベルで気軽でいられる」と思っていたのは私だけだったようで、この子がなかなか緊張してきてるみたいなんですよね。
初めてのデート状態でそわそわしてるのがわかります。なんだよも〜しっかりしろ!と言いたい所ですが、私にも落ち度があるのは確かです。

・・・うーん、めんどくさい。
ホントはもっとゆっくり音楽を聴きながら、ワインでも飲みたいところですが、そんなことをするともっと面倒になるのはわかってます。さっさとチキン+オレンジジュースの夕食を平らげ、1時間くらいで店を後にしたのでした・・・。
ちなみに食事は私が多めに払いました。おごる事はしませんが、おごってもらうのも最悪なので・・。

「もうホテルに帰る。バスには乗れるから大丈夫」という私に「なんでなんで」と残念がる青年。

わかってる!私が悪いんです。日本と同じに考えちゃいけないんでしょ?
わかってるんだって!

でもねえ、24時間常に警戒し続け、全く失敗しない旅行というのを、私は成し遂げた事がありません。
現地の人とは宿泊・買物・食事の時以外話さない、というのも私には無理な話。まあ、こういうこともありますよ。
だいたいがこの程度で済んでるので、いまだに痛い目みてはいないんですが。


Aワン猫発見
観光に出かけよう!とホテルを出てある店の前を通ると、「トルコでも希少で世界的にも珍しいワン猫」を発見しました。いや、初めはいつもの通り、“猫だ〜”と思って白い猫に近づいたのでした。そしたらそれがワン猫だったんですね。

言い忘れましたが、私は猫好きのため、その辺に猫がうろうろしてるとまず追い回します。そして追っかけをやってる人のように猫の写真を撮りまくり、すきあらば触りまくります。

くつみがきを頼む。職人のおじさん。約160円。
ちなみに、たいていの外国の猫は気軽に触られるのをいやがりますが、今回のトルコ旅行ではフレンドリーな猫がたくさん。ふっくら肥えて、人なれしてる猫がたくさんいました。猫も親日家?

ワン猫はトルコ東部のワン湖が原産、左右の目の色が違うという珍しい猫です。
これはね〜見れるか疑問だったんですが、スルタンアフメットのどこかの店に飼われているというのをネットで見ていたので、もしかして会えるかも?と思っていたのです。
見ましたよ。チャイを飲みながら「世界の珍しい猫特集」でお兄さんとワン猫が取材を受けているビデオも見せてもらいました。
この猫、ちょうど赤ちゃんを産んで子育て中とのこと、子猫もさわっちゃいました。
念願のワン猫を見れたので、かなり満足です。ホテルにも近いし、いつでも見ていいってさ。

翌日以降、通りかかるたびに「猫げんき?」「元気だよ」の会話を繰り返すのでした。
















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