世界個人旅行的記録タイ→タイ〜カンボジア2003

2003年3月 9日間のタイーカンボジア旅行
Tokyoからバンコクへ ノースウエスト航空でバンコクへ
バンコク→アランヤプラテート/国境 バンコクから陸路(列車)で国境へ
カンボジア/シュムリアップ 国境からワゴンでシュムリアップへ
アンコールワット バイクタクシーでアンコールワット観光
カンボジア/シュムリアップ→バンコクへ カンボジアから飛行機でバンコクへ
バンコク バンコク・カオサンロード滞在
バンコク→Tokyo カオサンから送迎バス→帰国


旅行記

今回はタイは9日間という日程のため、前半で一気にカンボジアまで行き、遺跡観光などをした後、タイに戻りマッサージやお買物など娯楽に費やす予定。

Tokyoからバンコクへ


マイレージの関係で
、バンコク行ではたいてい利用するノースウエスト。
アジアのきめ細かいサービスは望めないけれど、安価な値段にあったビジネスライクなサービスと気楽さが個人的には気に入っています。日本からタイ・バンコクまでは6〜7時間程度のフライト。食事したり本を読んだり、うとうとしたりしているうちに、なんだかんだで着いてしまいます。

ドンムアン空港へ深夜着。
すぐにもカンボジアに向いたいけれど、時間が時間なので朝まで空港で夜明かしをします。空港は広いしきれい、その上空調も効いており、いい場所(ベンチなど)を探して朝までバックパッカー眠りをします。このような屋外での睡眠に必要なショール(兼毛布)はどんな熱帯に行く場合も持っています。
同じような夜明かし組みが空港内にはそこそこいるので、気楽です。色んな空港で夜明かしをしたけど、バンコクは気楽に夜明かしができると思います。
朝になるのを待って、空港前の鉄道駅よりファランポーン駅までの電車に乗りました。


カンボジアとの国境へ


バンコクから
カンボジアへの国境、アランヤプラテートまで乗り換え無しの長距離列車があります。前回利用した列車は昼間の出発だったため、席取り争いが大変でしたが、今回は朝も早い時間。普通に座れました。
終点までの6〜7時間、かたいイスに座り本も読めず(読むと酔うので)疲れたなあ!

前回同じルートをたどってカンボジアに行った時は、同じ列車に旅行者が結構乗っていました。その為、終点駅から国境までのトゥクトゥクのシェアもできました。でも今回はなぜか他の旅行者が見当たらない・・・。
仕方なく駅舎を出て寄って来たトゥクトゥクの運転手に「国境の税関まで!」と言って乗り込む(無論値段を聞いてから)。しかしこのおやじ、「税関まで!」と言ったのに明らかに関係ない国境近くの食堂に私を連れて行きます。
ぶーぶー文句を言っていると、他のワゴン車が何台かやってきて、次々と旅行者が降りてくる。
カオサンからのバス組(バンコク〜シュムリアップへの片道ルート)のようですねさては。

旅行者にビザ申請用紙を渡して周ってる兄ちゃんが私も一緒にどうぞ、と当然のごとく言ってきます。
意地を張ってあくまでも「自分で行きたいんだよ!」と言ってもいいですが、結局国境を越えてまた彼らの車に乗ることになるかもしれないので、ここから同行することにしました。(無論値段を聞いてから)

公共交通機関が発達してないため、国境からシュムリアップまではどこかのワゴン車、トラック、タクシー(?)に乗らなければなりません。その際、こういったツアー旅行者のワゴン車に紛れ込むこともよくあることのようです。

ここから同行の旅行者は圧倒的に白人パッカーが多かったけど、中には日本人学生の姿も。
食堂でお茶を飲みながらビザ申告用紙を書いたり、手数料を取ろうとする兄ちゃんに「なんで?手数料なんていらんでしょ?」と言ってみたり、日本人大学生に「結構年齢いってますよね?」などと言
われたりしながら時を過ごしました。


シュムリアップ滞在


昼頃カンボジアの国境を無事越え、シュムリアップへ向いました。

前回のピックアップトラック(屋根無/ぎゅうづめ/揺れる)を想像してましたが、ラッキーにもワゴン車。よかったです。少なくとも座る場所があって、日焼の心配がないので。
しかし道路事情があまり良くないのは変わらず、とても揺れます。乗り物酔いしやすい私は、今日は朝から2回くらい薬を飲んでいるので、まあ大丈夫。すぐ横の通路にしゃがんでいるカンボジア人(ガイド、というか客引きの人でしょう)は途中ものすごく酔い、ぐったりしてきたので、なけなしの薬をあげました。

シュムリアップへ到着。
一軒のゲストハウスにバスは直行。前回は「直接宿に乗り付けて泊まらせるなんて!」と真っ暗な中を別の宿を探し歩きまわりました。今回はまあ見てから・・・と。
部屋を見せてもらうと前回の宿より格段にきれい!掃除がちゃんとしてあるし、水周りも清潔。窓もあって、広めの部屋です

外ではやはり「自分で探す!」と別の宿に行く旅行者が半分くらいの様子です。残りはこの宿にチェックインしました。バンコクからシュムリアップまでストレートに客引き。確かに効率よいのかなあ?これ。

実を言うと、この頃私は頭がふらふらし顔がかあ〜っとしてきていました。まだ肌寒い日本から突然熱帯の国に来たため、気候のせいか?と思っていたのですが、どうやら熱がある。のども痛い。目には涙。・・・風邪です。
部屋で落ち着いて熱を測ると、38度はあります。これは。。
日本で軽く引く風邪以上の高熱です。異国で倒れるのだけは何としても避けたい!

その夜は水分を切らさない為にジュースと水を買い、風邪薬をたんと飲んで(今日酔い止めもたんと飲んだことは忘れて)ぐっすり眠りました。・・・ま、正直なところ、喉の痛みと高熱でぐっすりどころじゃありませんでしたが。

翌日、とにかく身体の調子を戻す事が最優先なので、ほとんど外出せず、食事は昼間に一回だけ。同宿の日本人と近所の食堂で野菜炒めをスコシ食べました。あとはもうひたすら薬と水分をとって眠りました。その甲斐あってか、その夜には人並みに動けるようになりました。我ながらすごい回復力。
調子に乗った私は、翌日アンコールワットを観光すべく、さっそく宿にいるバイタクの運ちゃんと観光の交渉をするのでした。



アンコールワット観光


翌朝、朝一番に旅行会社へ行き、シュムリアップ〜バンコク片道航空券を買いました。
ホントは往路と同じように帰りも陸路で行く予定だったけど、今の体調であの行程を走ったら、即入院でしょう。150$というチケット代は痛いですが、カード払いにし、後のことは1ヶ月後の自分に任せました。

アンコールワットはカンボジア最大の観光地です。
シュムリアップやプノンペンの名前を知らない人でも、アンコールワットのことは知っているでしょう。

アンコールワットの遺跡は一箇所にぽん!とあるのではなく、広大な森を含む土地のあちこちに点在しています。その為、徒歩でそれらを周るのはまず無理です。バス(ワゴン)に乗って周るツアー、タクシーのチャーター、自転車、バイタク、色々ありますが、個人的にはバイタクです。予算の関係もありますが、森の中を遺跡を目指して走るのはとても気持ちがいい。遠くにちょこっと遺跡の一部が見えた時はとてもワクワクします。運転手の身体がちょいじゃまだなーと思うこともありますから、自分で運転できれば自分で走るとよりいいでしょう。(結構レンタルしてる旅行者多いです)。

アンコールワットのチケットは1日・3日・1週間券があります。以前は名前の記入のみだったため、1日分残ったチケットを他人にあげることが可能でしたが、今はダメ。免許証のような、写真入りのチケットになりました。写真はチケット売場で撮ります。チケットは常に携帯してますが、ほとんどチェックされることがなかったような?

今回のバイタクはコイさん。
国境からのバスで乗り物酔いし、薬をあげた青年です。ぐったり酔っているくせに、「オレには日本人の彼女がいるんだぜ〜」(ホントかよ。)などと隣の日本人学生と話したりしていた、気の良い青年です。

微熱が続く病み上がりの体にやさしい行程を考えました。
まずはメインの遺跡、アンコールワットへ行き、回廊の壁画を見たり、落ちたら絶対に死ぬであろう急勾配の階段を上ったり、写真撮影にいそしんだり。たくさんの回廊、たくさんの壁画・・。ホントに不思議な遺跡だなあ。
周辺の森を見渡せる廊下にすわり、しばし休憩。世界的遺跡の割には観光客の量も適度でちょうどいい。
遺跡の入り口には2時間後に迎えに来てと言っておいたコイさんが来ています。さっそくバイクにまたがり次の遺跡へ。もうこの辺では正直いって熱でふらふらしてるのか、こっちの気候でぼーっとしてるのか、区別がつきません。完治するまで待っていられないのは、社会人旅行者の宿命です。

次はタ・プローム。前回のカンボジア観光でも見に来ましたが、遺跡と大きな木の根のコントラストはとても印象的で、また来ちゃった。ほとんど廃墟と言ってもいい崩れかけた遺跡は、まるで木に襲われているような。はっきりいって不気味。でも1時間くらい見ていました。
入り口ではコイさんが待っている。
観光客が見物中、彼らは何をしているかというと、2〜3時間いなくていいと言われると1度帰るらしい。1時間程度なら、遺跡の向かいにあるカフェで寝たり他の人としゃべったりしているらしい。時間に正確な私は、やってこない運転手を探してカフェまで行き、「コイ!コイ!」と叫ぶこと何度か。

さあ。次の遺跡です。
次はバイヨン。四面塔という、四面に顔の彫刻があるのがおもしろい遺跡。あちこちに刻まれた彫刻がとてもよく残っていて、カンボジアの日差しにくっきりと浮かび上がります。

つぎ!!
ほとんど意地で、サンセットが評判のプノム・バケンへ。同じく遺跡から夕日を眺めるのを目的に、わんさわんさと観光客が押し寄せています。ここは今までで一番混んでいます。シュムリアップで夕日を見る観光客のほとんどがここに集まるため、当然です。
ビューポイントは小高い山(というか崖のてっぺん?)にあり、階段しか手段がありません。てっぺんを眺めて一瞬くらっと来ましたが、登りました。自分でもこの体力はどこから沸いてくるのか、不思議です。

てっぺんには世界各地からの観光客がひしめき合い、座る場所をとるのも一苦労。ベストビューポイントは当然一方向のみ。そちらに面した階段・石の上にはびっちり人が座っています。あきらめてショーが始まるまでサンセットとは全く正反対の日陰に座り、同じく席取り競争に負けた様子の中国系のおばさまと、かよわい女性同士の会話を楽しみました。
いよいよ日が沈み始めます。背の低い私は誰かの頭越しに、影からのぞきながら、必死でサンセットを眺めました。うーん、なんだか楽しくない。こんなに苦労したサンセット、正直ほとんど覚えていません。

こうしてアンコールワット観光は終わりました・・・



カンボジアからバンコクへ


空港までコイさんに送ってもらいました。ちょいと時間に遅れるきらいがあるけど、ちゃんと仕事を割り切っている、いい運転手でした。また来ることがあったらお願いするからね。

シュムリアップの空港はとてもこじんまりしています。滑走路が目の前に見える小さな建物のロビーに旅行者がたくさん集まっています。一応売店などもあり、市場ではお目にかからなかったかわいらしいお土産なども売っています。お土産にかわいい容器に入った粒こしょうを購入。

飛行機は小さなものですが、ほぼ満席。陸路でのあのキツイ行程がうそのように、スムーズに短時間に我々を運んでくれます。日の高いうちにシュムリアップを飛び立ち、日の高いうちに
バンコクへ到着。すばらしい!


バンコク滞在



1度回復したかに見えた体調も、念願のアンコールワット観光をすませると“もう十分でしょ?”といわんばかりに再度悪化してしまいました。
カオサンにある宿、何度か泊まって気に入っていたゲストハウスが満室だったため、ふらふらしながらちょっと外れの安宿へ。1階にはだらだら寝そべる欧米人だらけのカフェ、部屋はどんよりと暗くて(窓がないため)気分は囚人です。でもこれ以上重い荷物を引きずって歩き回る体力がありません。
部屋に落ち着くと、ベットへ。もう寝るしかありません。あ〜あ。せっかくの休暇なのに・・・。

翌日、この囚人部屋は私の気力と体力をよけい奪うため、もっとましな宿を探しに行きました。メインストリートから1本裏道に入ったところ、カオサンにあるまじき、きれいな宿を見つけました!はっきり言ってこれはホテルです。

カウンターにはおかまちゃんのかわいい男の子、麻薬の売買でもありそうな前夜のカフェに比べ、1階のカフェは光がさんさんと降り注ぐ健全路線。部屋はお湯のシャワーが出て(熱があるくせに、前夜まで水シャワーでした。これだから熱帯は!!)、TVもあります。シーツもきれい・・・。
宿代はシングルで約1500円。確かにこの界隈では高いよ。でもそれがなに!?私はここに泊まっちゃうよ!
結局帰国までここに滞在。カオサンに泊まりたいけど、清潔な宿がいいわ〜という方、カップルにはおすすめです。

帰国までの残り3日間、念願のお買物とマッサージ三昧で日々を過ごしました。
カオサンは旅行者にとってとても居心地のいい場所です。タイ料理の屋台や食堂もそこそこありますが、ちょっとこじゃれたカフェやインターナショナルな料理のレストランも多数あり、食生活も充実。お土産やさんがずらっと並び、安い洋服や雑貨、海賊版CDなどが売られています。また、タイ式マッサージも500円くらいからできます。

身体が本調子でない私は昼前にのこのこ起き出し、近所の屋台で朝食。ゆっくりとお店めぐりをした後は、マッサージ屋へ行き2時間以上のマッサージ。一息つくために通りに面したカフェに座り、ぞうさん印のビールを飲みながら通りを眺め、雑貨や洋服を買いあさり、夕食を食べて宿に帰る、という日々を過ごしました。


バンコクからTokyoへ



オサンから空港へはいつも安価なエアポートバスを利用します。カオサンの旅行者専門のバスで、小さなワゴン車なのですが、その辺の旅行会社でチケット販売しています。たいてい販売した旅行会社のオフィスあたりから出発するので便利だし、まっすぐ空港へ行けます。

カオサンを出るときはいつもとても後ろ髪を引かれます。ここはものすごく「個人旅行者気分」を味わえる場所なので。いつも「はあ〜〜おわりかあ」という気分でここを発ち
ます。

















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