夜行バスで交通事故〜タイ |
そもそもはじめから良くないスタートだったのです。 チェンマイを観光した後、バンコクに戻るのに往路と同じ夜行バスを利用しました。宿泊していたゲストハウスにピックアップが来て、あちこちで旅人を拾い集めてから出発、というスタイルだったのですが・・。 宿へのピックアップは6時半の約束が、実際来たのは7時半。その間「忘れられたのかも?」と不安になりつつも、南国だからガマンしました。ほら、南国って約束守らないじゃないですか。 やっと来たワゴンでさらに別のゲストハウスへ。「ここでバスが来るのを待て」と言われ、20人程度の旅人はみな待ちました。その時点ですでに8時半は過ぎてました。居合わせた日本人旅行者と一緒に「どうしたんだろうねー、いつ出るんだろうねー。」と不満タラタラでした。でもまあ、南国だから。 結局バスで出発したのは10時過ぎ。 ゲストハウス6時半に迎えに来てもらう必要なかったのでは。はじめから○○ゲストハウスに10時集合!でよかったのでは? でもまあ仕方ありません。南国だから。 さてバスが出発するとさっそく眠り始めました。長距離バスではとにかく寝るのが一番。酔わないし、疲れないし。ぎゅうぎゅうに混んでるわけでもないので、2席を使って横になってました。 眠りながらも気がつくとバスは何度も停まる事があり、「トイレ休憩でもないのに、よく止まる車だ」と思ったのです。どうやら運転手が2人いて、交代しながら運転していたらしいのです。 うとうとしていた私は突然のガシャーン!という物音とすごい振動で目を覚ましました。気がつくと身体の上とイスの上はガラスのかけらでいっぱいに。 一瞬何が起こったかわからなかった。 乗客の皆がすごく驚いて大騒ぎをはじめ、「Stop the Bus!!」と叫んでいるので、どうやら事故ではないか、と。それにしてもこの状況でバスを停めないのもすごいが。 すでに外は明るくなっており、車の中を見るといたるところにガラスの破片がちらばり、乗客の皆は殺気立ってるしで、自分自身は無事だけど雰囲気負けしそうでした。 路肩にバスを停め、とにかくバスを降りよう、ということでガラスが割れてしまった窓から外へ(ドアがぶっこわれて使用不能)。外からバスを見ると、すごい。ひどい。フロントガラスはすっぽり砕けてなくなっている。 幸いにも大きなケガをしている人はいないようだけど、身体にガラスの破片がついたり、目や顔についたガラスを慎重に取ったり、パニックが収まると皆で無事を確認しあいました。 やや落ち着いてからバスの写真を撮ったり状況を小耳にはさんだりしましたが、正直こういう時に英語が全くわからないと苦労する。今、何を待っているのか、どういう状況で事故が起こったのか、これからどうなるのか、全くわからないので、不安倍増でしょう。 原因は2人いる運転手のうち、1人が運転中に居眠りをしたため。バスを停めると彼はさっさと窓から飛び出して逃げていってしまったらしい。しかし、こういうこと(居眠り)がないために、運転手を2人使っているのでは? ポリスばかりがどんどんやってきて、代わりのバスはやって来ない・・。結局バンを2台頼んで、1人250Bくらい取られそうになったが、ツーリストポリスが会社に掛け合ってくれて無料になった。 そんなの当然じゃん!?と思うような話なのに、あーよかった、と感じてしまう。なんせ南国ですから。 やっとバンコクに向って再出発。すでに10時を過ぎており、本来ならもうバンコクについている時間なのです。でもまあ、私個人は急いでいるわけでもないので。 今日、バンコクからのフライトに乗る予定の欧米人パッカーは急いでいるはずですが、なぜか後ろでビール飲んで騒いでいます。結局バンコク・カオサンに到着したのは予定を半日以上過ぎた午後2時頃。 ちょっとぶつけただけでも車の振動ってかなり大きいので、あの規模の事故で病院送りになる怪我人がゼロ、というのはホントにラッキーでした。よくよく考えたら、皆が起きてる時間だったら、もっと怪我人が出たと思います。寝転がる人も多かったし、目をつぶっていたのでガラスの破片も目には入らなかったし、とにかく不幸中の幸いでした。 走って逃げた運転手。結局捕まったのかなあ。 |