エジプトでピラミッド登頂!の巻〜エジプト |
あんまりおおっぴらに言えないことですが、エジプト・ギザのピラミッドは登頂するバックパッカーが後を絶ちません。ちなみに現在ピラミッドは登ることが許されていませんので、これは立派な犯罪です。 もちろん昼間は警備の警官も観光客も一般人もいっぱいいるから絶対無理です。 しかし、夜になると某有名安宿などから希望者がピラミッドに向かい、警備の目を盗んで登るんです。また、たとえ警備兵に見つかったとしても相場の賄賂を渡せば登頂を黙認してくれる、というのです。 実はこの話エジプトに行くまで全然知らなくて、カイロに滞在中に同宿の旅行者から聞いたんですね。毎晩“今日はオレが行くぞー”みたいなのを目にして、一生に一度あるかないかのチャンス、ぜひやるべきだと思ったんですよ。幸い私の希望日には他の女の子も3人くらい参加するとのこと、心強いし。 私はタフリール広場に面した宿に泊まっていましたが、当日は某有名安宿へ集合。参加者が集まるのを待って出発です。夜中の12時過ぎに宿を出発し、道路に出ると不思議な事に周囲からわらわら〜っとタクシーが寄って来ます。さてはここでは毎晩有名な行事なのか?? 参加者は私を含め女子4名、男子4名。カメラなど貴重品は男が持つと捕まった時の身体検査で取られたり壊されたりする危険があるため、女性陣が分けて持ちます。女性は身体検査なしのはずなので。。 タクシー2台に分乗し、ピラミッドを目指します。しかしこのタクシーのおやじ、我々が犯罪まがいの登頂をするというのを知ってか知らずか、クラクションをビービー鳴らすし、正々堂々と正門前に車をとめようとするし、どう考えても始める前からバレバレでした。「おやじ、頼むから静かにしてくれよ!」という我々の意見をあまり聞きません。 何とか静かな場所でタクシーを降り、真っ暗な中に聳え立つピラミッドを目指します。昼間と違い、明かりが少なく、目印は暗闇の中でもはっきりとシルエットが見える、大きなピラミッド。 さて、グループは2手に別れたのですが、すでに警備兵がマークしてる気配がするんですよ〜。暗がりをのんき者日本人旅行者にあるまじき速さで移動する人影があるんですよ〜。 我々はあっさり捕まりました。ホールドアップもされました。 生まれて初めて(そして最後であってほしい)銃口を向けられました。 そしてこの日の我々は全くもってアンラッキー、賄賂がぜんぜん効きませんでした。相場以上の金を持っていると取り上げられるので、相場前後しか持っておらず、それではOKしないんです。(でもとりあえず持ってる金は取られました)。女の子による“おねがい〜”攻撃も全く効きませんでした。むしろ、男と間違えてどつかれるコもいたりして。 タクシーでギザへ向かい、結局ピラミッドの前で残念だったねがっかり写真を撮るのみで終わった我々。 ちなみにこの日のメンバーで1名だけ登頂達成した大学生がおりました。我々が捕まってる間に悠々と登れたようで・・。 よかったねえ、それは!! また私の行った前日とその翌日のメンバーは、それぞれ全員が登頂達成だったそうで・・。 ・・・ よかったね!!! これはギャフンな話、というより自業自得の話です。一応犯罪なので、内緒にしてね。 しかしながら、昼間普通の観光客としてピラミッドに行った時、警備のお兄さんから“ピラミッドに登らない〜?安くしとくよ!”というお申し出を受けました。 なんだよ・・・。 |